home ホーム  > ケルン大学における2ヶ月間の海外研修報告

  • 2026年03月11日(水)

報告者:永井 功久(ジュニアレジデント2年目)

はじめに

 2025年8月から9月下旬にかけて、ドイツ・ケルン大学病院での2ヶ月間の海外研修の概要と学びについて報告いたします。

 この研修は、天理よろづ相談所病院(以下、天理よろづ)での初期研修を土台にしたものであり、現地での実験・研究活動、異文化交流、また自己の成長を通じて、臨床と研究の橋渡しとなる貴重な体験となりました。

 

研修の概要

  • 研修先:ケルン大学病院 脳神経内科研究室
  • 期間:2025年7月末〜9月末(約2ヶ月)
  • 主な内容:
    • 実験(SDS-PAGE、Western blot、細胞継代など)
    • ラボミーティング参加と英語での発表
    • 指導医・メンターとの英語でのディスカッション

1.研究室での学び

 実験技術や基礎医学の概念を学ぶ中で、「傍証を積み上げていくことで、診断や仮説を導く」という姿勢に触れました。βアクチンをWestern blotで用いる際、得られたバンドから何が“客観的事実”として言えるか、そこからどう“示唆”へとつなげるのか――医学においても“事実”と“解釈”を明確に分ける力が重要だと痛感しました。

 また、自身の不器用さや語学力の壁に悩むこともありましたが、指導医との対話やラボでの雑談を通じて、医師として「伝える力」「聞く力」「論理的に考える力」をより一層育む必要があることを実感しました。

 

2.海外生活での気づき

 海外生活はしたことが無かったため、日常生活では公共交通やスーパーの利用に慣れることで、日本との文化の違いを実感しました。

3.天理よろづでの初期研修を土台に

 この2ヶ月を通して特に実感したのは、天理よろづでの初期研修が「土台」として非常に力強いものだったということです。病棟での丁寧なフィジカル、問診へのこだわり、そして何よりも患者さん一人ひとりに寄り添う姿勢――これらがあったからこそ、海外の場でも臆せず学び、発言し、実行できたのだと思います。

 また、天理よろづは症例の豊富さや教育体制の手厚さに加え、医師同士の距離感が近く、相談しやすい環境です。研修医としてだけでなく、医師としての“根っこ”をつくるには最適な場所だと確信しています。

 

おわりに

 ケルン大学での研修は、臨床医としての視野を広げると同時に、「人としてどう生きるか」を問い直す経験となりました。今後はこの経験を活かし、医学的知識の深化と人間力の向上に努めたいと思います。

 天理よろづでの初期研修があったからこそ、このような貴重な機会を掴み、実りある時間を過ごせました。関係者の方々には感謝申し上げます。

  • 2025年01月15日(水)

 当院は、NPO法人 卒後臨床研修評価機構(JCEP)による評価を2024年11月15日に受審し、2025年1月1日付で認定を受けました。
※認定期間は4年となりますが、認定証は2年毎に発行されます。

 卒後臨床研修評価機構(JCEP)とは、臨床研修病院における研修プログラムや研修状況の評価を行い、研修プログラムの改善や医師養成に寄与することを目的とする第三者評価機構です。

 当院は、1976年に全国で初めての総合病棟を設け、総合診療方式のレジデント制度を実践して参りました。
 本評価において、当院の独自の研修医育成システムの下で様々な経験をすることで、以下のシステム構築が高く評価されました。

  1. 「主治医力」という言葉に含まれる医師としての責任感
  2. 全人的かつ包括的に対応する「診療能力」
  3. 「チーム医療」に協働する姿勢の習得

 今後も卒後臨床研修の質をより一層高め、これからの医療を担う医師の育成に努めてまいります。

  • 2024年07月09日(火)

当院は1976年に全国初の総合病棟を設け、総合診療方式を活用した若手医師教育制度として独自のレジデント制度をスタートさせました。病気だけでなく病人を診ることのできる総合力を持った医師の養成に努め、今日では日本でも有力な民間の臨床研修病院の一つとなっています。

この度、NPO法人 卒後臨床研修評価機構(JCEP)の目的に賛同して機関会員に入会いたしました。

機関会員として、さらなる臨床研修プログラムの改善、良い研修医の養成、すばらしい臨床研修指導医の育成等を行い、病院の改善活動を実施いたします。

また、JCEPの認定を受けるべく、2024年11月に受審を予定しております。