
かつては実際に24時間オンコールという研修が行われていましたが、現在は内科研修においてはチーム診療が行われており、土日祝日と当直の翌日には完全当番制を採用するなど一人のレジデントに過度な負荷がかからない体制が整備されています。ただし、レジデントが主治医としての責任を果たし、的確にチームに情報共有を行うことによって主治医力を発揮することが大切だと私たちは考えています。

当然ですが、確保されています。当番日を除いた土日祝日に加えて、年5日以上の有給休暇と1年間に3日間のリフレッシュ休暇の取得が義務化されています。

あります。独身者は病院から徒歩5分圏内にあるレジデント専用宿舎への入居を原則としています。有料ですが、半額は病院負担ですので月額2万円台で住むことができます。また、世帯者向けに病院医師住宅の斡旋も可能です。

当院を構成している公益財団法人天理よろづ相談所の設立母体は天理教です。ただし、研修中の業務においては宗教行事と関わることなく、勧誘されることはありません。
なお、診療部門とは別に「事情部」という部門があり、外来・入院患者さん(希望された方)に対して、天理教の信仰に基づく相談・支援の経験をもつ事情部教師が相談にあたっています。例えば、院内の緩和ケアチームに事情部教師の方が加わり「こころ」を支援しています。

2025年度より2名の救急科専門医が新たに勤務を開始しました。うち1名は指導医資格も有しており、これまでの救急診療科医師と共に、救急診療の質向上と若手医師の教育に尽力しています。
当院は二次救急医療機関ですが、年間5,000件を超える救急車搬送を受け入れており、奈良県における救急医療の中核的役割を担っています。重度の熱傷や多発外傷患者は原則として高次医療機関へ搬送されますが、内科系疾患に加え、心臓血管疾患、消化器疾患、頭蓋内疾患については、三次救急医療機関に相当する重症患者も積極的に受け入れています。
レジデントへの教育にも力を入れています。レジデントが経験した症例については振り返りを行い、救急診療に求められるスキルについて互いに学び合う機会を設けています。さらに、各専門診療科の医師による頻繁なレクチャーを通じて、専門性の高い知識と技術の習得を支援しています。

当直は月2−3回です。時間外当番の回数については、ローテイトしている診療科や一緒にローテイトしているレジデントの人数により変化しますが、おおむね月数回から多くて6回くらいです。

京都・大阪・神戸などの都市部と比べると、はっきり言って田舎です。ただし、スーパーやコンビニ、飲食店、書店などはすぐ近くにあり、生活には全く困りません。当院は天理駅(JR・近鉄)から徒歩約10分の距離にあり、京都市内や大阪(難波)まではおおむね1時間で移動することができます。

選択研修期間は3ヶ月あります。また、本人の希望に応じて1年次にも選択研修の期間を設けることで、将来の進路選択にも配慮しています。

レジデント用に確保された部屋が、スタッフとは別に東西病棟と南病棟にそれぞれ確保されています。南病棟には机と椅子が1人ずつ用意されており、落ち着いた雰囲気です。東西病棟のレジデント医局には、電子カルテの他に冷蔵庫、ソファーも備えられています。これらの部屋では、日々の診療で困ったことや興味深い症例の共有なども可能であり、レジデント同士の交流、学習に活用されています。

平日朝8時から行っている総合内科の症例カンファレンスのことです。前日までに新入院患者を担当したジュニアレジデント(初期研修医)が1症例あたり約15分で患者情報、病歴、所見及び治療方針などのプレゼンテーションを行います。スタッフやレジデントから様々な質問やフィードバックがあり、毎日活発な議論が行われています。

初期研修修了後の進路としては、大学病院、市中病院や当院の後期研修を継続するレジデントが多いです。最近では、概ね5-8人程度のジュニアレジデント(初期研修医)が当院の後期臨床研修(シニアレジデント)に進みます。当院では内科、外科、放射線科、小児科、総合診療、皮膚科、臨床検査の基幹施設として後期研修プログラムを提供しており、初期臨床研修からの継続研修が可能です。詳細については、後期臨床研修のページを参照してください。