初期臨床研修

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当院の初期臨床研修

当院の初期臨床研修では「自ら考え行動する」「患者さんに寄り添う」という1人の医師としての能力とともに、患者さんが抱える問題を「チームで協働」して対応する能力を「主治医力」として重視しています。そのため、最初の2ヶ月間は同期全員が総合内科において基本研修を受け、計1年間の内科研修を軸としてこれらの主治医力を鍛えます。さらに、総合内科朝カンファレンス(朝カン)を含めた様々な教育行事がこの研修を支えています。

自ら考え行動する

当院の初期臨床研修では、できるだけ見学は排して自らが判断し実践する場を与えています。レジデントでも主治医としての責任感を持ち、治療方針決定や退院調整における中心的役割を果たします。ただし、上級医や医師以外の医療スタッフから常時フィードバックを受けられるなど医療安全に配慮した指導体制が確保されています。さらに、ワークライフバランスに配慮し、休日や夜間については当番制をとっています。また、研修医間の連帯感は強く、気軽に相談ができ、ストレス解消の一助となっています。院内には先輩レジデントや当院の臨床研修を修了したスタッフも多く、お互いに教えあう文化が形成されていることも当院の特徴です。

患者さんに寄り添う

初期臨床研修では、主治医として関わる1人1人の患者さんの抱える問題や悩みと徹底的に向き合い、病気だけに注目するのではなく、人として患者さんに寄り添うことを大切にしています。この患者さんに寄り添う姿勢は、初代総合診療教育部部長であった今中孝信先生の「ベッドの横に椅子があるのはお見舞いの人が座るためではなくて君たちが座って話をきくためにある」「君たちがすべきことは患者さんの背景を理解して、一緒に検査に行ってどんなことをされたかを見てくること」「大切なことは傍に座る、DoingよりもBeing」という言葉にもその思いが込められています。その教えを受けた歴代の先輩たちは国内外の様々な領域で活躍しています。

チームで協働する

医療、介護、福祉の技術やシステムが進化し、多様化する中で、1人の医師が患者さんの課題を把握し、対応することは不可能です。現在の医療においては、病院の内だけではなく、病院の外において患者さんを支える様々なチームと協働する能力が求められます。このような「チームで協働する」能力は、主治医として患者さんの悩みや課題と真摯に向き合い、チームメンバーに敬意をもって関わることで発揮され、鍛えられるものだと私たちは考えています。

 

例えば、医師は入院患者さんが抱える医療上の問題解決においてはリーダーとしての立場にあり、治療においても中心的役割を果たします。他方で、退院後の患者さんの生活を支えるためには、院内外の専門職や患者さん、ご家族とともに医療的課題を支えるメンバーの一人でもあります。その場合、医師はチームに対して治療内容や注意すべきポイント等をわかりやすく説明するとともに、医学的視点から今後の見通しを共有するという役割も求められます。

PROGRAM

当院の初期臨床研修では「自ら考え行動する」「患者さんに寄り添う」という1人の医師としての能力とともに、患者さんが抱える問題を「チームで協働」して対応する能力を「主治医力」として重視しています。そのため、最初の2ヶ月間は同期全員が総合内科において基本研修を受け、計10カ月間の内科研修を軸としてこれらの主治医力を鍛えます。

1年次のプログラム(例)

456789101112123
内科消化器外科麻酔科/救急精神科小児科選択

2年次のプログラム(例)

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内科 地域 選択 CCU・循環器内科 産婦人科 内科

  • 内科(10ヶ月)、救急外来研修(2年間を通じて月3-4回の当直)、地域医療研修(1ヶ月)、麻酔科研修(3ヶ月)、外科研修(2ヶ月)、小児科研修(1ヶ月)、CCU・循環器研修(2ヶ月)、精神神経科研修(1ヶ月)、産婦人科研修(1ヶ月)、選択研修(3ヶ月)

  • 本人の希望に応じて1年次にも選択研修の期間を設けることで、将来の進路選択にも配慮しています。



EVENT

総合内科朝カンファレンス(朝カン)

  • レジデントが主治医となる新入院全患者のプレゼンテーションを行い、総合診療教育部スタッフとともに多角的な検討が行われます。
  • 朝カンはレジデント研修における中核的なカンファレンスとして位置づけられています。

各専門内科部長カンファレンス・回診

  • 週1回、各専門内科部長に対してレジデントが受け持つ患者について相談し、指導を受けられます。
  • 専門領域のミニレクチャーが行われることもあります。

指導医による教育回診

  • レジデントが主治医となる新入院患者に対する指導医による教育回診において、問診や診察の指導を受けられます。

多職種カンファレンス

  • 週1回、主治医であるレジデントが、看護師、リハビリ技師、社会福祉士で構成される支援チームとともに担当患者の退院支援について協議します。

教育講義

  • 1年次ジュニアレジデントを対象として週1回、4月~9月に行われます。
  • 専門科スタッフから診療に役立つ、実践的な内容の講義が行われています。

RCB(Resident Coffee Break)

  • 週1回、レジテント関係者が集合して、ジュニアレジデントが2年次に症例報告と臨床研究を行い、その成果を発表します。
  • シニアレジデントによる実践的なレクチャーも行われています。

CPC(臨床病理検討会)

  • 当院では年7回のCPCが開催されています。
    病理部門と放射線診断部門の指導、協力のもとでレジデントが中心になってCPCを企画運営しています。

ハンズオン実習

  • 心電図、グラム染色、POCUS(超音波検査)、超音波ガイド下中心静脈穿刺等の様々なハンズオン実習が企画されています。

各種レクチャー

  • 外来診療セミナー、統計学、栄養療法、行動変容、緩和ケア/ACP、疼痛緩和、ヘルスメンテナンス、天理感染症セミナー(通称TENIS:TENri Infectious disease Seminar)等の各種レクチャーも充実しています。
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