相山 佑樹  先生

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OB・OGメッセージ

相山 佑樹  先生 ジュニアレジデント終了(2013年4月~2016年3月)

後期研修先 天理よろづ相談所病院 内科ローテーターを修了し麻酔科へ
現在の専門 麻酔科、集中治療

Q1

初期臨床研修で当院を志望した理由は?

 当初は心臓血管外科医を志望していましたが、重症患者の周術期管理には内科的知識が不可欠であると考えました。特に、日本の高齢化が進む中で、多疾患併存(multimorbidity)の患者に対して適切かつ効果的な診療を行うためには、幅広い内科的視点を持つことが重要です。

 そのため、歴史的に総合診療教育が充実している天理よろづ相談所病院で研修を受けることが、将来の臨床能力の基盤を築く上で最良の選択肢であると考え、初期研修先として選びました。

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Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 天理での研修は、単に上級医の指示を受けるのではなく、自ら主体的に診断や治療方針を組み立てる力が求められる環境でした。特に、診断の不確実性に直面する場面が多く、「ガイドライン通りにはいかない患者がいる」という現実を理解しながら、目の前の患者にとって最適な医療を提供するために試行錯誤を繰り返しました。

 また、病気の治療だけでなく、患者が医療を通して何を希望しているのかを考える姿勢が求められたことは、現在の麻酔科・集中治療の現場においても大きな財産になっています。重症患者に対して単に医療技術を提供するのではなく、患者や家族の価値観を尊重しながら治療方針を考えることの重要性を学びました。

 さらに、天理の研修では、多疾患併存の患者や複数の診療科の専門的治療が必要な患者に対して、効率的に医療を届ける工夫を学ぶ機会も多くありました。この経験は、現在の集中治療領域において、多職種連携を活かしながら限られたリソースの中で最適な医療を提供する上で役立っています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 最初は誰だって何もできません。実臨床の経験がほとんどない研修医が、患者のために何ができるのか——それを考え続けることこそが、研修の大切なプロセスだと思います。

 近年、医療情報ツールの発展により、誰でも正確な知識にアクセスできる時代になりました。しかし、「医師としての基本的な姿勢とは何か」「どんな医師がこれからの時代に求められるのか」を自分の頭で考え、想像することが不可欠です。天理での研修では、診断や治療だけでなく、医師としての在り方を深く考える機会が数多くありました。

 天理よろづ相談所病院には、独自のキャリアを切り開いてきた先輩たちが数多くおり、彼らの姿勢から学ぶことができます。また、天理での研修を経たOBは世界中で活躍しており、相談に乗ってくれる先輩がいることも大きな強みです。

 研修先を選ぶ際には、ぜひ自分自身が成長できる環境を見極めてください。皆さんがより良い研修先と巡り合い、将来の医師人生の大きな一歩を踏み出せることを願っています!

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 天理での研修は、単に上級医の指示を受けるのではなく、自ら主体的に診断や治療方針を組み立てる力が求められる環境でした。特に、診断の不確実性に直面する場面が多く、「ガイドライン通りにはいかない患者がいる」という現実を理解しながら、目の前の患者にとって最適な医療を提供するために試行錯誤を繰り返しました。

 また、病気の治療だけでなく、患者が医療を通して何を希望しているのかを考える姿勢が求められたことは、現在の麻酔科・集中治療の現場においても大きな財産になっています。重症患者に対して単に医療技術を提供するのではなく、患者や家族の価値観を尊重しながら治療方針を考えることの重要性を学びました。

 さらに、天理の研修では、多疾患併存の患者や複数の診療科の専門的治療が必要な患者に対して、効率的に医療を届ける工夫を学ぶ機会も多くありました。この経験は、現在の集中治療領域において、多職種連携を活かしながら限られたリソースの中で最適な医療を提供する上で役立っています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 最初は誰だって何もできません。実臨床の経験がほとんどない研修医が、患者のために何ができるのか——それを考え続けることこそが、研修の大切なプロセスだと思います。

 近年、医療情報ツールの発展により、誰でも正確な知識にアクセスできる時代になりました。しかし、「医師としての基本的な姿勢とは何か」「どんな医師がこれからの時代に求められるのか」を自分の頭で考え、想像することが不可欠です。天理での研修では、診断や治療だけでなく、医師としての在り方を深く考える機会が数多くありました。

 天理よろづ相談所病院には、独自のキャリアを切り開いてきた先輩たちが数多くおり、彼らの姿勢から学ぶことができます。また、天理での研修を経たOBは世界中で活躍しており、相談に乗ってくれる先輩がいることも大きな強みです。

 研修先を選ぶ際には、ぜひ自分自身が成長できる環境を見極めてください。皆さんがより良い研修先と巡り合い、将来の医師人生の大きな一歩を踏み出せることを願っています!

明保 洋之  先生 ジュニアレジデント終了(2012年4月~2014年3月)

後期研修先 天理よろづ相談所病院 内科ローテーター
現在の専門 総合内科、緩和医療

Q1

初期臨床研修で当院を志望した理由は?

 私は学生時代から緩和医療を志望していました。最初の2年間では、医師としての基本的な能力を修練したいと思い、総合診療の研修に定評があり、真面目な雰囲気の病院であったことから、天理よろづ相談所病院での臨床研修を志望しました。

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Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 研修医生活2週間目から主治医としての権限をいただき、食道がん、2型呼吸不全、高アンモニア血症など、多彩な疾患を持った患者さんを担当しました。プレゼンテーションや身体診察を重視していることが日々伝わり、3週間目に頭痛で入院した患者さんの側頭動脈肥厚を指導医より先に見つけた時は嬉しかったです。

 どの診療科でも、指導医・看護師など多職種に教育的に接していただき、とても充実した2年間でした。その後、後期研修医、チーフレジデント、総合内科スタッフとして2024年度まで研修医教育に関与させてもらい、後述する主治医力を学び、日々実践しながら磨き続けています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 働き方改革が進み、特に臨床研修2年間においては、On the Jobでの研修機会が時間的に制限される一方、卒後3年目からは、独立した医師として全責任を担うことが、制度上要求されています。

 臨床研修の2年間は、毎日様々な学びがあり、医師として大きく成長できる期間です。天理よろづ相談所病院では、医師としての土台となる部分を“主治医力”と呼称しており、主治医力の修練を研修の目的としています。

 主治医力には、主体性/責任感、身体面に限定されない患者の苦しみを援助する姿勢、チームで協働する能力などが含まれています。そして、主治医力を実践するための技能として、以下の4項目について、反復して訓練して、体得いただくことを目指しています。2年間の研修を終えた時には、自立して患者の苦しみに対応する診療能力を身につけ、また、後輩となった研修医や学生を指導する能力も磨くことができます。皆様の応募をお待ちしています。

  • 患者のプロブレムを把握する能力(問診/身体診察/検査)
  • 臨床推論の能力(診断学/アセスメント)
  • キュア(客観的状況を改善)とケア(患者自身による主観的状況の改変の援助)の能力(バイタル維持につながる基本的処置/手技/チーム医療/プレゼンテーションなど/面談/医療安全)
  • 医師としての成長につながる能力(生涯学習法/EBMの理解/後輩の教育手法)

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 研修医生活2週間目から主治医としての権限をいただき、食道がん、2型呼吸不全、高アンモニア血症など、多彩な疾患を持った患者さんを担当しました。プレゼンテーションや身体診察を重視していることが日々伝わり、3週間目に頭痛で入院した患者さんの側頭動脈肥厚を指導医より先に見つけた時は嬉しかったです。

 どの診療科でも、指導医・看護師など多職種に教育的に接していただき、とても充実した2年間でした。その後、後期研修医、チーフレジデント、総合内科スタッフとして2024年度まで研修医教育に関与させてもらい、後述する主治医力を学び、日々実践しながら磨き続けています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 働き方改革が進み、特に臨床研修2年間においては、On the Jobでの研修機会が時間的に制限される一方、卒後3年目からは、独立した医師として全責任を担うことが、制度上要求されています。

 臨床研修の2年間は、毎日様々な学びがあり、医師として大きく成長できる期間です。天理よろづ相談所病院では、医師としての土台となる部分を“主治医力”と呼称しており、主治医力の修練を研修の目的としています。

 主治医力には、主体性/責任感、身体面に限定されない患者の苦しみを援助する姿勢、チームで協働する能力などが含まれています。そして、主治医力を実践するための技能として、以下の4項目について、反復して訓練して、体得いただくことを目指しています。2年間の研修を終えた時には、自立して患者の苦しみに対応する診療能力を身につけ、また、後輩となった研修医や学生を指導する能力も磨くことができます。皆様の応募をお待ちしています。

  • 患者のプロブレムを把握する能力(問診/身体診察/検査)
  • 臨床推論の能力(診断学/アセスメント)
  • キュア(客観的状況を改善)とケア(患者自身による主観的状況の改変の援助)の能力(バイタル維持につながる基本的処置/手技/チーム医療/プレゼンテーションなど/面談/医療安全)
  • 医師としての成長につながる能力(生涯学習法/EBMの理解/後輩の教育手法)

村上 廣一朗  先生 ジュニアレジデント修了(2018年4月~2020年3月)

後期研修先 天理よろづ相談所病院 内科ローテーター
現在の専門 総合診療科、家庭医療

Q1

初期臨床研修で当院を志望した理由は?

 私は総合診療/家庭医療に興味があり、研修のスタートは「幅広くみれる、力がつきそうな」病院として天理を選びました。

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Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 内科、救急、麻酔科その他、裁量権を与えることにとことんこだわった研修で、指導医はもちろん病棟や外来、コメディカルもそこに対しての理解があり、非常に充実した楽しい研修でした。

 指導側が伝えたいことを伝えてそれを受け取るだけの教育では得られない、まず自分で考えて悩んで行動するというプロセスを2年間で叩き込まれ教わったことは、その後も続いていく勉強の方法や生き方に間違いなくプラスに働いています。

 総合診療医として自己学習を継続し、また後輩への指導も行なっていく立場として、教育の方法の1つの型を身につけられたように感じています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 たくさんの病院の中から、天理での研修をご検討いただき、OBとしては非常に嬉しいです!ぜひ色々見学に行って、自分に合った研修先を、納得して決めてほしいと思います!

 私は、在職中に2021・2022年のマッチングでマッチ者数が減少していたことから、研修内容の再検討、院内の研修環境改善、働き方改革、広報/リクルートの新しい取り組みなどに関わらせて頂きました。 

 そこで感じたのは、やはりこの病院に古くから根ざしていて変わらない教育に対してのアツさでした。それから、研修医自らが声を上げたことが、実際に認めてもらえることがいくつもあったことです。今後もより良い研修のためへの変化が続いていくと期待しています。

 勉強が好きでなくても、ポテンシャルや才能がなくても、今後の長い医師人生のためにとりあえず2年間、主治医力をつけたいという意気込みがあれば、天理という選択は、間違いないと思います。皆さんを応援しています!

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 内科、救急、麻酔科その他、裁量権を与えることにとことんこだわった研修で、指導医はもちろん病棟や外来、コメディカルもそこに対しての理解があり、非常に充実した楽しい研修でした。

 指導側が伝えたいことを伝えてそれを受け取るだけの教育では得られない、まず自分で考えて悩んで行動するというプロセスを2年間で叩き込まれ教わったことは、その後も続いていく勉強の方法や生き方に間違いなくプラスに働いています。

 総合診療医として自己学習を継続し、また後輩への指導も行なっていく立場として、教育の方法の1つの型を身につけられたように感じています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 たくさんの病院の中から、天理での研修をご検討いただき、OBとしては非常に嬉しいです!ぜひ色々見学に行って、自分に合った研修先を、納得して決めてほしいと思います!

 私は、在職中に2021・2022年のマッチングでマッチ者数が減少していたことから、研修内容の再検討、院内の研修環境改善、働き方改革、広報/リクルートの新しい取り組みなどに関わらせて頂きました。 

 そこで感じたのは、やはりこの病院に古くから根ざしていて変わらない教育に対してのアツさでした。それから、研修医自らが声を上げたことが、実際に認めてもらえることがいくつもあったことです。今後もより良い研修のためへの変化が続いていくと期待しています。

 勉強が好きでなくても、ポテンシャルや才能がなくても、今後の長い医師人生のためにとりあえず2年間、主治医力をつけたいという意気込みがあれば、天理という選択は、間違いないと思います。皆さんを応援しています!

中西 章  先生 ジュニアレジデント修了(2019年4月~2020年3月)

後期研修先 天理よろづ相談所病院
現在の専門 総合診療科

Q1

初期臨床研修で当院を志望した理由は?

 将来の診療科選択に悩んでいましたが、どの診療科を選択しても困らないように、内科を中心に医師としての基礎を徹底して学ぶ機会があることを期待して天理を志望しました。

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Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 初期臨床研修2年間のうち最も長く研修をする総合内科では、膠原病・腎臓・感染症の専門的な診療に加え、複雑なプロブレムを抱える患者様の診療にあたりました。実臨床において、臓器別診療だけでは対応しきれない状況が数多くあることを学びました。
また、複数の診療科や多職種のスタッフと連携し、主治医として入院から退院支援まで責任を持ち、徹底して患者さんやご家族に寄り添う姿勢を学びました。これらは、医療のどのような場面においても日々役立っていると実感致します。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 天理で磨くことができる主治医力は、どのような診療科を選択しても通じるものであり、今後の人生においてかけがえのない財産となります。是非天理へいらして下さい。

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 初期臨床研修2年間のうち最も長く研修をする総合内科では、膠原病・腎臓・感染症の専門的な診療に加え、複雑なプロブレムを抱える患者様の診療にあたりました。実臨床において、臓器別診療だけでは対応しきれない状況が数多くあることを学びました。
また、複数の診療科や多職種のスタッフと連携し、主治医として入院から退院支援まで責任を持ち、徹底して患者さんやご家族に寄り添う姿勢を学びました。これらは、医療のどのような場面においても日々役立っていると実感致します。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 天理で磨くことができる主治医力は、どのような診療科を選択しても通じるものであり、今後の人生においてかけがえのない財産となります。是非天理へいらして下さい。

高橋 佑典  先生 ジュニアレジデント修了(2011年4月~2013年3月)

後期研修先 天理よろづ相談所病院 循環器内科シニアレジデント
現在の専門 循環器内科

Q1

初期臨床研修で当院を志望した理由は?

 病院見学の際に見たジュニアレジデントの先輩方のカンファレンスでのプレゼンテーションや研修姿勢に感銘を受け、天理での初期臨床研修を志望しました。具体的な理由を挙げると、「初期研修医でありながら主治医として主体性を持って診療を行える環境」「プレゼンテーションにも力を入れたカンファレンス」「魅力的な指導医の先生方やモチベーションの高いレジデントの先輩方」「初期対応について実践で学べる救急外来研修」などに魅力を感じ、天理での研修を決めました。

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Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 天理での初期研修は厳しくも非常に有意義で、医師としてのキャリアスタートの2年間を天理で過ごせて本当に良かったと思っています。
当院特有の総合内科研修システムのおかげで、他の内科へ転科する患者さんや入退院を繰り返す患者さんの主治医を継続して行うことができ、「主治医として全人的な医療を行う力」が自然と身についたと思います。天理で身につけた医師としての姿勢は循環器へ進んだ今でも忘れていないですし、今後も大切にしていきたいと思っています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 初期研修に求めることは人それぞれだと思いますが、私は「医師としての基本的な姿勢」を学ぶことが最も重要だと思い天理での研修を選びましたし、その考えは今になっても正しかったと思っています。将来的に外科や手技のある内科に進むような人にとっても、天理での初期研修はお勧めだと思います。初期研修では勉強することも多く、しんどいこともたくさんあるとは思いますが、まずは病院見学で天理の雰囲気を感じてもらい、天理での研修を検討してもらえれば嬉しいです。

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 天理での初期研修は厳しくも非常に有意義で、医師としてのキャリアスタートの2年間を天理で過ごせて本当に良かったと思っています。
当院特有の総合内科研修システムのおかげで、他の内科へ転科する患者さんや入退院を繰り返す患者さんの主治医を継続して行うことができ、「主治医として全人的な医療を行う力」が自然と身についたと思います。天理で身につけた医師としての姿勢は循環器へ進んだ今でも忘れていないですし、今後も大切にしていきたいと思っています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 初期研修に求めることは人それぞれだと思いますが、私は「医師としての基本的な姿勢」を学ぶことが最も重要だと思い天理での研修を選びましたし、その考えは今になっても正しかったと思っています。将来的に外科や手技のある内科に進むような人にとっても、天理での初期研修はお勧めだと思います。初期研修では勉強することも多く、しんどいこともたくさんあるとは思いますが、まずは病院見学で天理の雰囲気を感じてもらい、天理での研修を検討してもらえれば嬉しいです。

砂田 拓郎先生 ジュニアレジデント修了(2009年4月~2011年3月)

後期研修先 天理よろづ相談所病院 泌尿器科シニアレジデント
現在の専門 泌尿器科
現在の所属  京都大学泌尿器科 (泌尿器科大学院生、2023年4月より特定病院助教)

Q1

初期研修で当院を志望した理由は

 泌尿器科を将来的に専攻しようと考えており、初期研修では内科を中心に他の科目を徹底的にトレーニングしたいと考えた。

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 当初は他の病院で初期研修をするつもりでいたが、最後に天理よろづ相談所病院の総合内科を2週間病院実習する機会を得た。そこで感じたこととして、多くの病院で採用されている、各科をこまめにローテイトするプログラムも様々な経験が積めるが、(2009年当時の天理は選択期間がなく)1年以上総合内科でトレーニングできるプログラムは内科を将来学ぶ機会が減ってしまう私にとっては、極めて魅力的であったから。

Q2

当院の初期研修は?

 期待通り、朝から晩まで内科に徹底的に文字通り”浸かる”毎日であった。様々なプロブレムを総合的にあぶり出すことを繰り返したおかげで、現代に至るまで、問題点の把握や、プレゼン能力が飛躍的に向上した。また、各科の部長が毎週総合病棟に回診に来ていただく時間は教科書にはない生きた知識を得ることができる時間で、宝物のような時間であった。先代の今中孝信部長の、”1日2回回診をする”、”ベッドサイドの椅子は君たちが座って話を聞くためにある”といった天理イズムは駆け出しの時期に道標となり、自分の考え方のOSをアップデートすることができた。生まれ変わっても天理で研修すると思う(これはお世辞ではなく)。もちろん、外科や産婦人科、地域医療や精神科も1-2ヶ月と短期間ではあるが、極めて熱意のある先生方のお陰で大変勉強になる研修であった。外科では学会発表の機会をいただき、アカデミックな活動の第一歩をふませていただいたことは今につながっている。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 天理での研修は、全人的な医療を学ぶことができ、他の病院にはあまりない古き良き伝統が病院に根付いていることから、研修医を育てる土壌がしっかりしていたと今になって思います。これは他の病院にはあまりないことで、ともすれば他科志望であれば教育の手もゆるくなってしまうのが人情であると思いますが、天理の指導医の先生方は、どんな研修医であっても教育の手をゆるめず、むしろ厳しく育てていただきました。これは自分が指導医になったからわかるのですが、教育には手間と情熱が必要なので、社会に出てから熱意を持った教育を受けられる場面は大変貴重だと思います。医師の最初の数年は、あえてそのような場に身をおくことで、自らをしっかり鍛えあげることも重要ではないかと思います。やる気の有る方も、ない方も、どこに行っても恥ずかしくない、”しっかりした”医師に育ててくれる研修が天理にはあると思います。個人的には、私のような内科志望ではない先生には特におすすめではないかと思います。少しでも興味があれば、その門はあなたに広がっていますのでぜひ一度訪ねてください!

 当初は他の病院で初期研修をするつもりでいたが、最後に天理よろづ相談所病院の総合内科を2週間病院実習する機会を得た。そこで感じたこととして、多くの病院で採用されている、各科をこまめにローテイトするプログラムも様々な経験が積めるが、(2009年当時の天理は選択期間がなく)1年以上総合内科でトレーニングできるプログラムは内科を将来学ぶ機会が減ってしまう私にとっては、極めて魅力的であったから。

Q2

当院の初期研修は?

 期待通り、朝から晩まで内科に徹底的に文字通り”浸かる”毎日であった。様々なプロブレムを総合的にあぶり出すことを繰り返したおかげで、現代に至るまで、問題点の把握や、プレゼン能力が飛躍的に向上した。また、各科の部長が毎週総合病棟に回診に来ていただく時間は教科書にはない生きた知識を得ることができる時間で、宝物のような時間であった。先代の今中孝信部長の、”1日2回回診をする”、”ベッドサイドの椅子は君たちが座って話を聞くためにある”といった天理イズムは駆け出しの時期に道標となり、自分の考え方のOSをアップデートすることができた。生まれ変わっても天理で研修すると思う(これはお世辞ではなく)。もちろん、外科や産婦人科、地域医療や精神科も1-2ヶ月と短期間ではあるが、極めて熱意のある先生方のお陰で大変勉強になる研修であった。外科では学会発表の機会をいただき、アカデミックな活動の第一歩をふませていただいたことは今につながっている。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 天理での研修は、全人的な医療を学ぶことができ、他の病院にはあまりない古き良き伝統が病院に根付いていることから、研修医を育てる土壌がしっかりしていたと今になって思います。これは他の病院にはあまりないことで、ともすれば他科志望であれば教育の手もゆるくなってしまうのが人情であると思いますが、天理の指導医の先生方は、どんな研修医であっても教育の手をゆるめず、むしろ厳しく育てていただきました。これは自分が指導医になったからわかるのですが、教育には手間と情熱が必要なので、社会に出てから熱意を持った教育を受けられる場面は大変貴重だと思います。医師の最初の数年は、あえてそのような場に身をおくことで、自らをしっかり鍛えあげることも重要ではないかと思います。やる気の有る方も、ない方も、どこに行っても恥ずかしくない、”しっかりした”医師に育ててくれる研修が天理にはあると思います。個人的には、私のような内科志望ではない先生には特におすすめではないかと思います。少しでも興味があれば、その門はあなたに広がっていますのでぜひ一度訪ねてください!

三島 就子先生 ジュニアレジデント修了(2009年4月~2011年3月)

後期研修先 天理よろづ相談所病院 内科シニアレジデント(ローテイト)
現在の専門 母性内科、総合内科、リウマチ膠原病科

Q1

初期研修で当院を志望した理由は

 学生のころは家庭医や総合内科に進みたかったので、臓器別の研修にならない病院を考えていて、総合病棟のなかで内科全般を学べるよろづの研修に惹かれました。

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 また、学生の自分にとっては天理よろづ相談所病院は高嶺の花でしたが、2泊3日の学生見学で、総合病棟に勤務されている初期研修医の先生方が主治医として積極的に患者さんの診療に携わり、生物学的側面のみならず多角的側面からアプローチして診療に取り組んでいらっしゃることに感銘を受け、志願しました。

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 総合病棟での10ヶ月の研修が私自身医師としての礎を築き、大きく成長させてくれたと思います。朝夕2回の回診とそのうち1回は患者さんのベッドサイドでゆっくり話を聞き、人生に耳を傾けるという主治医としての関わり方は今でも大切にしています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 私は学生時代を福岡市内で過ごしたので、地理的にはちょっと受け入れがたい部分はありました(ごめんなさい!)。しかし、地理的ハンデはあっても、これから医師として歩むための確固たる素地を築くには最高の研修先だと今でも思います。主治医力を磨くには、1年でも1日でも早いほうがベストです!ぜひ天理よろづを研修先の候補に考えてみてください。

 また、学生の自分にとっては天理よろづ相談所病院は高嶺の花でしたが、2泊3日の学生見学で、総合病棟に勤務されている初期研修医の先生方が主治医として積極的に患者さんの診療に携わり、生物学的側面のみならず多角的側面からアプローチして診療に取り組んでいらっしゃることに感銘を受け、志願しました。

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 総合病棟での10ヶ月の研修が私自身医師としての礎を築き、大きく成長させてくれたと思います。朝夕2回の回診とそのうち1回は患者さんのベッドサイドでゆっくり話を聞き、人生に耳を傾けるという主治医としての関わり方は今でも大切にしています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 私は学生時代を福岡市内で過ごしたので、地理的にはちょっと受け入れがたい部分はありました(ごめんなさい!)。しかし、地理的ハンデはあっても、これから医師として歩むための確固たる素地を築くには最高の研修先だと今でも思います。主治医力を磨くには、1年でも1日でも早いほうがベストです!ぜひ天理よろづを研修先の候補に考えてみてください。

長野 広之 先生 ジュニアレジデント修了(2011年4月~2013年3月))

後期研修先 天理よろづ相談所病院 内科シニアレジデント(ローテイト) 
現在の専門 病院総合診療
現在の所属 京都大学大学院医学研究科 医療経済学分野 博士課程

Q1

初期臨床研修で当院を志望した理由は?

 学生の時に参加した勉強会(関西若手医師フェデレーション)で知り合った先生に憧れて志望しました。問診やプレゼンテーションを鍛えられる朝カンファや総合内科スタッフより一貫した教育を受けられる総合病棟研修、屋根瓦式の教育体制も魅力的でした。

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Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 初期研修で最も大変だった朝カンファの経験が今も生きています。人前で話すことに緊張しなくなり、プレゼンテーションも上達したのではないかと思います。またカンファでのプレゼンを通して、問診や診察で得た情報をどのようにプロブレム化し、アセスメント&プランを立てるかといった能力を鍛えることができました。プレゼンテーション力や正しくアセスメント&プランを建てられる能力は、どの科に進んでも不可欠なもので、初期研修の間に身につけておくべきと思います。また天理研修医教育に伝わる「Doingよりbeing」、「ベッドサイドにある椅子は座って患者さんの話を聞くためにある」など患者さんに親身になって診療に当たる姿勢は今も自分の中心にあります。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 天理の研修では医師としての基礎である患者に寄り添う姿勢を身に着け、そしてアセスメント&プランを建てる能力やプレゼンテーション力を鍛えることができます。初期研修の2年間は長いようで短いです。すべての能力を鍛えることはできません。知識や手技は後期研修からでも十分鍛えられます。是非、初期研修では上記の医師としての根幹を成す姿勢や能力を天理で養ってもらえたらと思います。

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 初期研修で最も大変だった朝カンファの経験が今も生きています。人前で話すことに緊張しなくなり、プレゼンテーションも上達したのではないかと思います。またカンファでのプレゼンを通して、問診や診察で得た情報をどのようにプロブレム化し、アセスメント&プランを立てるかといった能力を鍛えることができました。プレゼンテーション力や正しくアセスメント&プランを建てられる能力は、どの科に進んでも不可欠なもので、初期研修の間に身につけておくべきと思います。また天理研修医教育に伝わる「Doingよりbeing」、「ベッドサイドにある椅子は座って患者さんの話を聞くためにある」など患者さんに親身になって診療に当たる姿勢は今も自分の中心にあります。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 天理の研修では医師としての基礎である患者に寄り添う姿勢を身に着け、そしてアセスメント&プランを建てる能力やプレゼンテーション力を鍛えることができます。初期研修の2年間は長いようで短いです。すべての能力を鍛えることはできません。知識や手技は後期研修からでも十分鍛えられます。是非、初期研修では上記の医師としての根幹を成す姿勢や能力を天理で養ってもらえたらと思います。

佐々木(旧姓:中原) 麻帆  先生 ジュニアレジデント修了(2012年4月~2014年3月)

後期研修先 天理よろづ相談所病院 消化器外科シニアレジデント
現在の専門 消化器外科

Q1

初期臨床研修で当院を志望した理由は?

 元々、緩和ケアにも興味があり「癌患者さんに寄り添える医師になるためにはどうしたらいいか」を考えていたところ、同出身大学(広島大学)で、天理のチーフレジデントもされておられた岡崎凡子先生をご紹介していただいたことがきっかけで天理を知りました。

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 その頃はまだ外科医になるか内科医になるかも迷っていましたが、いずれにしてもまずは患者さん全体を診れる医師になるために、10カ月の総合内科を研修することに意味があると感じ、また外科の症例も多かったので、ここで研修すればいろいろな道を模索できると思い志望しました。

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 初期研修医から主治医として責任を持たせてもらえることが最初は怖かったです。でも、その分皆が一人ひとりの患者さんに真剣に向き合っている姿は、他の病院にはない研修医の姿だと思います。

 いわゆるデキレジではなかった私ですが、天理は初期研修医と後期研修医のつながりが強く、あらゆる科の先生がいつもすぐにフィードバックしてくださるおかげで、困難な症例も乗り越えることができました。総合内科研修中は、研修医と各科の部長先生で行われる各科カンファレンスもあり、周りの先生方のサポートも十分にありました。

 都会の病院とは違ってほとんどの研修医が独身寮に住み、同期や先輩、後輩がいつも近くにいてくれて、仕事以外でもいつでも相談にのってくださいました。確かに忙しかったですが、今2人の育児をしながら外科医を続けていけているのは、ここでのあらゆる経験が貯金になっているからだと感じています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 天理で教わった患者さんとの向き合い方の一つに「DoingよりBeing」という言葉があります。この「Being」が、経験の乏しい自分にとってはとても難しくもありました。でも、ここで素敵な先生にたくさん出会い、一つひとつの身体所見から患者さんのベッドサイドまで広く目を配りながら患者さんと向き合う姿勢を学ぶことで、少しずつできるようになりました。この一番大切な医師としてのベースはここでしか得られないものだと思いますし、ぜひ経験してほしいなと思います。

 その頃はまだ外科医になるか内科医になるかも迷っていましたが、いずれにしてもまずは患者さん全体を診れる医師になるために、10カ月の総合内科を研修することに意味があると感じ、また外科の症例も多かったので、ここで研修すればいろいろな道を模索できると思い志望しました。

Q2

当院の初期臨床研修はどうでしたか?また、今にどう生きていますか?

 初期研修医から主治医として責任を持たせてもらえることが最初は怖かったです。でも、その分皆が一人ひとりの患者さんに真剣に向き合っている姿は、他の病院にはない研修医の姿だと思います。

 いわゆるデキレジではなかった私ですが、天理は初期研修医と後期研修医のつながりが強く、あらゆる科の先生がいつもすぐにフィードバックしてくださるおかげで、困難な症例も乗り越えることができました。総合内科研修中は、研修医と各科の部長先生で行われる各科カンファレンスもあり、周りの先生方のサポートも十分にありました。

 都会の病院とは違ってほとんどの研修医が独身寮に住み、同期や先輩、後輩がいつも近くにいてくれて、仕事以外でもいつでも相談にのってくださいました。確かに忙しかったですが、今2人の育児をしながら外科医を続けていけているのは、ここでのあらゆる経験が貯金になっているからだと感じています。

Q3

天理での研修を希望する学生へのメッセージをお願いします。

 天理で教わった患者さんとの向き合い方の一つに「DoingよりBeing」という言葉があります。この「Being」が、経験の乏しい自分にとってはとても難しくもありました。でも、ここで素敵な先生にたくさん出会い、一つひとつの身体所見から患者さんのベッドサイドまで広く目を配りながら患者さんと向き合う姿勢を学ぶことで、少しずつできるようになりました。この一番大切な医師としてのベースはここでしか得られないものだと思いますし、ぜひ経験してほしいなと思います。

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